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水彩 イラスト 雲
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懐かしい、温かいところ。

クリマでライぺ

土日、クリエーターズマーケットありがとうございました。
大きな絵を描きました。

かつて、ライブペイントの意味がわからなかった。
一般ブースの倍以上の出展料である。
しかも、ブースの性質上、販売もあまり向いていない。
回収できないわけだ。
今でも思う。
「遊んでるだけなん?道楽なん??」

そうだ、売り上げがないからプロとして失格だ。

しかし、その一瞬前の感情がある。
一般論、の前の、わたしはどうしたいのか。
これを今、大事にしている。
理由を取っ払って、〜べき、も、〜ねばならない、も外して。

わたしは、この絵を描きたかった。
どこかで見た景色。
還りたい場所。
懐かしい、温かいところ。
誰かが見ていても見ていなくても、
売り上げがあってもなくても、
その風景を感じているとき、
その景色を紙の上に写しとるとき、
わたしは幸福なのだ。
まだ描く前に、
行きの電車であの猫の目を見た瞬間、
その優しさに泣きそうになった。

これを貫くことは、
この世界ではまだまだ難しいと思う。
わたし自身、皮肉ややっかみの目線でみてしまう。
けれど、世間だったり一般論だったり、
誰かの目線を外して、
自分がどうありたいのか、考えたとき。
それを素直に受け入れる。
わたしは「こう」である。

そんな、自分と自分以外の目線も、
最近強く意識されるようになった。
本当はとても大事なこと。
むしろそれが基本なのに、
誰かの目線の上に重ねることが多いから、
どこかで必ず破綻を来す。
それが通常の一般的な世界の構造。
もう今にも崩れるなのに、
なんとか気づかないふり、
なんとかごまかして取り繕って、
いっぱいいっぱいだ。

そしてそれは、自分で気づかなきゃ意味がない。
言われてもわからない。

そんなことばかり感じている。
だからわたしは、
ライブペイントブースの出展だった。
大きな絵を描きたかったから。
あの風景を、この目で見たかったから。
見て楽しんで、帰っていくお客たち。
アトランティスが沈むとき、
音楽家たちは波に飲まれるまで演奏し続けたそうだ。
わたしもそうでありたい。
そう、ある。
在りたい姿を示す。
ゼロからイチは作れるから。
その後はみんながそれに倣えばいい。
得手不得手だけ。
わたしは倣うことは苦手だから。

とはいうものの、理想を掲げるだけではどうにもならないので、
今回ヘルプを頼んだ。
お客さまたちに。
そしたらなんということか、
7人も手伝いに来てくれたのだ。
なんとありがたいことか。
個展DMの配布、公式LINEへ誘導、物販対応。
わたしは絵を描きたいので、
本当に助かった。
温かいお客様たちに恵まれて本当に感謝。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。

懐かしい、温かいところ。

名古屋個展会場でも展示、
追加加筆していく予定です。
この物語世界に入って、
空気を感じてください。

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【むらかみしの個展Seaknow Island】

●2022/7/7(木)〜17(日) 13〜19時
*月〜水休廊です、ご注意!!

●ギャラリーホワイトキューブ
名古屋市中区丸の内2-15-28
ビッグベン丸の内4階
(地下鉄桜通線/丸の内駅/徒歩5分)

むらかみしのの絵の中に入って楽しむ
体感型エキシビジョン。
あなたもSeaknow Islandの住人になって、カメラ片手に物語世界をお楽しみください。