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ピクルスとちいさないのち

半年だか1年だか前に、だいすきなパン屋さんでお手製のピクルスを買った。自家菜園無農薬のお野菜のピクルス。美味しくてピクルス液がもったいなくて、追加で野菜を入れ続けた。

普通にスーパーで買ってるから、もちろん脳やも肥料も、種的にも問題はあるだろう。

でもわたしたちは、この世界を生きてる。

拒否したり非難したり対抗したり、そちらの方がしんどい。「直ちに影響はない」という言葉は、随分危うい。長期的には影響出ますよ(もしくはわかりません)、そのときにはコレが原因だとわからないですけどね、という意味である。

けれどそれは裏を返せば、わたしの体、生命への信頼もあるのだ。そんなことですぐに命はヘコタレナイよ。放っておけば、命は良い方向へバランスを取って戻っていこうとする。それが自然治癒力であり、体が治る唯一の仕組みだ。薬でも手術でも、ワクチンでもない。

わたしたちができるのは、ちゃんと自分の心と体とを信じること。よく見つめると見えてくる。何が必要で何が足りないか。その動きに沿ってフォローすること。サポートでしかない。その声や変化はほんとうにささやかだから、きづきにくい。この社会には刺激の強いものが溢れすぎて、そんなちいさなものに気づけないようになってしまってる。

ああ、そのささやかなメッセージが、どれほど力強く大きなことか!

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ピクルス液に浸かった野菜たちは、その瓶の中でしゅわしゅわに醗酵していた。お酢だから腐らないな、とは思っていた。でも、ただ継ぎ足して漬け足していくだけで醗酵するとは思っていなかった。丁寧に瓶を煮沸消毒するでもない。余分なものも入ってる野菜だろう。

小さな命とはそういうものだ。自然と命は生きる方向へ進む。放って置いたら生きるのだ。それがいのちだ。

ピクルスにしづもの思ふあめのあさ